西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “いくつになっても和尚は…わが子”

本日の午後二時七分、

最大震度6弱、

鳥取県を中心とした地震が発生いたしました。

東日本大震災以降、

熊本、そして徐々に東へと動く震源地、

途中の阿蘇山も噴火、

これからも自然の脅威から目が離せない時代となりそうです。

被災されましたみなさま、

怪我をされましたみなさまの回復と復興が

早期にすすみますよう、

そしてご無事で命が助かりますよう心からお祈り申し上げます。

さて、

その自然の脅威と関連するでしょうか、

ここ数日の気候やお天気を見ていますと、

本来は秋の季節、

でも気温は夏日というふうに

周りの景色と体感が一致しない日々が続いております。

今日あたりより、

ようやく秋めいたものに変わっていくようですが、

昔を思うと

それでも暖かな10月から11月が移行していくことでしょう。

毎週のように聞こえていた週末、

このあたりのお祭りも賑やかさが消えて、

静かな町がもどってきました。

豊作を喜び、

生きてる感謝を自然の神々に捧げる、

道を行く山車がお茶畑ととけこんでおりました。

ここ最近思うことは、

山車を引く子どもたちの少なさ、

大人の方が目立つことがあります。

これも少子化問題が成せることではありますが、

本来、

お祭りの意義のなかには子孫繁栄もふくまれていると思いますので、

神さまのご利益で、

賑やかなお子さんの声が帰ってくることを祈っております。

さて今月は、

滋賀県の実家を行ったり来たりしております。

年老いた両親の様子を不定期に見にいっております。

入退院を繰り返したり、

手術をしたりと、

わが家も今年は大きな変化が訪れております。

八十代後半ともなれば、

いつ何時、なにがおこってもおかしくはないのですが、

父親に関しては、

何とか身体も言うことを聞いてくれていて、

身の回りのことは自分でできておりますので少しは安心しております。

しかし、

母親は細かいことを思い出せない、

すぐに忘れてしまうその症状が徐々に痴呆へと進んでおり、

いまはリハビリのため入院しております。

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見舞いに顔を出しますと、

その日によっては、

ワガママなところもありますが、

なんとか私の顔は覚えてくれております。

ただ、毎回どこに住んでいるかは尋ねてきますが。

静岡県と滋賀県の往復、

たいした親孝行もせず今日まで来ましたので、

長男として悔いが残らないように、

できるだけ両親への時間を作りながら、

いま…この時間を過ごしたいと思っております。

両親…二人にとっては、

年齢を重ねていくつになっても和尚はわが子、頼りたい子どもなんです。

お寺に来て下さっても日によっては、

これからも和尚の留守が多くなるかもしれません、

ご迷惑、お叱りをうけるかもしれませんが、

もう少しいまは、

両親との残されたこの時間を過ごさせて下さいませ。

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そうそう、

境内のマキの木に実がついております、

昔、子どもたちが食べていた、

やんわりとした甘い味。

ためしに私も食べてみました…境内は秋の味わいです…和尚のひとりごとでした。

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