西光寺のブログ

新型コロナウイルスによる感染が終わりません。

とくに、

楽しい船旅を過ごしておられる世界中の客船にて、

下船できない状況がひろがっております。

客船は、

ひとつの街。

生活のすべてが

街ごと海の上を移動していくようなものです。

その限られた空間の中を共同で過ごす楽しさが、

またクルーズの醍醐味と、

別世界を生んでおります。

私もクルーズ旅行、

数回の経験から、

その楽しさをとっても知っておりますが、

このような形での乗船になってしまうと、

自由も消えて、

ただ閉鎖的な世界で耐える…

窮屈感しか残りません。

もちろん、

いっしょに乗りこんでおられます

クルーのみなさまの献身的な対応は、

乗船した経験がある人なら

実際にそこにいなくても目に浮かんでまいります。

接岸して、

目の前の我が国を望んでも

大地に足を踏みしめることができない、

そのいらだたしさは、

また人の心を病んでいきます。

感染の検査が進むにつれて、

今日も増えていく数字。

船が寄港した街々を思いますと、

いつ何時、

どこで感染者が発生しましても

不思議ではない様子が報道等から伝わってまいります。

関西の観光地も、

京都をはじめ訪れる方々が激減し、

こんなシーンを

見たことがないほどの街並みが映しだされております。

感染力と個人差、

またカラダにそなわっております

本人の体力と抵抗力、

いろいろなものが作用して

症状にもちがいがあると思いますが、

これも地球からの警告なのでしょうか。

地球上で生きる定めとして、

そして、

地球号との共生を許された乗船者として、

抗体を得る試練がくり返されていく、

まるで、

そのたびに

大きな自然に試されている…

選ばれ残されていく

命の選択方法かもしれませんね。

運命や定めを受け容れる謙虚さ…

忘れがちですよね…和尚のひとりごとでした。