西光寺のブログ

残暑が厳しい

八月最後の週末です。

セミの声は、

遠ざかりましたが、

暑さだけは、

まだまだ

しがみついていたいようです。

大地にふりそそぐ陽射しは、

境内の参道、

御影石を照らして、

訪れるみなさまの影を映し、

楽しそうに遊んでいるようです。

もう、

お盆が過ぎた海でも、

海岸の賑やかさは消えて、

波打ちぎわに

残してきた思いでの足跡も、和尚のひとりごとでした

遠く水平線の彼方を旅していることでしょう。

それぞれの出来事は、

胸のなかにしまって、

この季節の一ページにしたためておきましょう、

“夏の日のわたし”の付箋をつけて。

お盆が終わったお寺も一段落、

いまは、

少しゆっくりと、

充電期間の私として

休ませていただいております。

明日には、

地元の秋のお祭り、

一週間かけての神事がはじまります。

感染対策に徹して、

参加人数、

見学者数まで規制してのお祭り。

三年ぶりに

神と仏の出会いは…あるでしょうか。

きっと、

一週間後、

門前の通りを過ぎゆく氏子たちの様子を、

阿弥陀さまをはじめ、

お祀りさせていただいております

たくさんの仏さまたちが見守りながら、

季節のうつろいを感じる

夜をお過ごしになることでしょう。

おやおや、

淋しそうに

ツクツクボウシが鳴きはじめました。

聞いてほしい仲間も少なくなって、

でも、

一生の時間をかけて

最後まで存在感を示す姿に、

わたしたちも

学ぶところがあると感じている

土曜日の午前中です。

秋をはこぶ風に

カラダは恋い焦がれ、

薄くなっていくお日さまの明かりに、

またひとつ

四季の終わりを知る私です。

玄月の夜は、

どんな私の物語を語りながら

更けていくでしょう。

いずれにせよ、

星空に愛を語れる支度だけは、

しておきますかね。

心の便せんに原稿を書いてみながら…和尚のひとりごとでした。