西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “夏の青空のように澄んでおります”

西日本を襲った豪雨、

西日本豪雨による被害は深刻となり、

自然の脅威によってたくさんの尊い命が奪われ消えていきました。

きっと、

このあたりと同じ、

七月のお盆を迎えていた地域、

街もあるのではないでしょうか。

もう、

今年はお盆どころでは無い状況、

深い悲しみにつつまれている被災地です。

そして、

その雨をもたらした雲が去っていくと一転、

危険をともなう猛暑が日射しをとどけ、

熱中症を原因として亡くなる人、

病院に搬送された人たちの多さが、

今日も報道されております。

まだまだ七月…この夏は、

いったいどうなっていくのでしょうか。

あらためて犠牲となられましたみなさまの御霊に…

南無阿弥陀仏…合掌させていただきます。

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さて、

ここのところのひとりごとに

書かせていただいておりました故郷の父親の容体、

徐々に弱っておりましたが、

七月七日、

七夕の夜に旅だっていきました。

八十八年の人生を全うして、

やるべきことを成し

仏さまの世界へとのぼってまいりました。

長くお世話になりました、

ご縁あります地元の和尚さまたち…

二十人以上の心温まるお経に送られ、

静かな父親も喜んでくれたのではないかなと、

長男として、

弟子として思っております。

まだ、

このあと

父親と縁ある場所でお経を勤めてやりたいという

気持ちがありますから、

お盆を終えて秋の便りが聞こえてくる頃、

ゆっくり相談して

今後の予定を決めていきたいと思います。

最後の時間、

病院も通いました。

なんとか元気な間の様子も見てきました。

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そして、

最後の夜、

父親の棺の前でお酒を酌みかわし、

そのまま眠りについた私。

煙となって形も消え、

遠くの存在になってしまいましたが、

別れの舞台は無事に終え幕をおろしました。

やってやりたいこと、

私ができることをしてやれたこと、

この後悔無しの心は、

夏の青空のように澄んでおります。

まだまだ、

しばらく故郷を往復することになりますが、

そこに私の居場所がある限り、

これからも

母なる琵琶湖の畔に向かう私がいることでしょう。

だって、

そこは、

父親との思い出息づく景色がある…

私の故郷なのですから…。

そして、

アルツハイマー病の母親も…

息子の帰りを

待っててくれますから…和尚のひとりごとでした。

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