西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “遠くの記憶へとなっていくなにかに…寂しさを感じる私”

秋のお彼岸も近い土曜日、

薄い雲がひろがる旧東海道見付宿、

風は秋の彩りをはこぶ配達人でしょうか。

カラダをつつみこむ

穏やかさがやさしくて、

本堂に流れておりますBGM…

カーペンターズと重なって、

より一層秋の気分にさせてくれます。

お墓参りに訪れる人たちの足どりも軽く、

日中の日射し、

お日さまの輝きに照らしだされて、

墓前では真心の姿が浮かんでおります。

なんて落ちついた空間、

緑も清かに揺れながら囁いているようです…

『気持ちいいよね』

今日、

いつものラジオ放送局…

KBS京都を聴いておりましたなら、

懐かしい故郷の駅名、

東海道本線の瀬田駅の話題で話されておりました。

私が故郷滋賀県に住んでいた頃、

高校、

大学の通学に利用していた最寄りの駅は草津駅。

瀬田駅は草津駅から下り線でつぎの駅でした。

いまは新しい駅ができたりして

二番目の駅になっております。

私が利用していたときは田圃が見える駅でしたが、

大阪方面のベッドタウンとして

いまは街並みも変わってしまいました。

乗降されます利用客も

とても多い駅になっているそうです。

その瀬田駅が、

朝夕の時間帯を除いた日中の時間だけ無人駅になったと。

理由は、

職員さんの退職による駅業務の効率化、

JRさんも徐々に

人に代わってAIによる対応に移行していくようです。

いまとなっては、

改札で“カチカチ”と厚い切符を切ってもらっていたことが

懐かしく思いだされます。

たしか私もおもちゃで持っていたなと。

時代とともに

いろいろな風景が壊され無くなり、

そして便利さを求めて新たに生まれかわり、

それがあたりまえの日常になっていく。

アナログからデジタルへと、

その変わりゆく姿と文明の発展、

いまの時代を生かせてもらうことは、

ありがたいことではありますが、

IMG_1340

何故か…

遠くの記憶へとなっていくなにかに

寂しさを感じる私なのです…和尚のひとりごとでした。

 

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