西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “ふたたびの摩天楼から…たびたびの摩天楼へ”

五月の連休も後半にはいり、

お天気に恵まれた観光地では、

たくさんの人々で

にぎわっていることでしょう。

もう、

感染を恐れての月日は終わって、

気をつけて

共存していく時代にはいっていく日本列島です。

お隣の浜松市でも

浜松祭りが一部…

一般客を受けいれての凧揚げが開催されておりますし、

見物であります

御殿屋台のひきまわしも

各町内限定で執りおこなわれております。

私がたずさわっております

磐田大祭り…

『遠州大名行列・舞車』

も今月の終わりに開催と動きはじめております。

また野外のコンサートや、

駅前のイベント、

催し物も予定通り各地で開催され、

それぞれの目的に向かって

人の流れも盛んになってまいりました。

我慢することからいまを楽しもうと、

人気スポットでは、

人が集まる傾向にありますが、

旅行カバンにつめた

笑顔のはじまりが誘うところであるなら、

でかけてみて正解。

どうぞ

ゆっくりとした心でお過ごし下さい。

私もそんな誘いにひかれひかれて、

おやすみの合間、

クラブでしばらく過ごして、

摩天楼を見あげてまいりました。

短い時間ではありましたが、

久しぶりの街、

たまにはこの風に吹かれて、

なにをするのでもなく

ぼーっとすることも

至極の時間かも知れません。

得てして日本人は、

限られた時間のなか、

あっちもこっちもと、

欲ばって動きまわることが多いだけに、

なにもせず、

ただ窓越しの景色を見ているだけの静かさも

よいものだと思うのです。

クラブでは、

街と同じ、

久しぶりに顔を合わせる人との出会い。

こんな風に

早く早くいろいろな人との時間に

待ちこがれる私なのです。

世のなかが落ちついて

気兼ねなく列車に乗ることができたなら、

ふたたびの摩天楼ではなく…

たびたびの摩天楼の時間に

染めていきたいなと…思っております。

五月四日の火曜日。

お寺を訪ねるひとの影もパラパラ。

とてもおとなしい

空間がひろがっております。

そこに佇む私は、

そろそろお昼寝タイム。

だって、

気持ちのよい

風の音が吹いているんですもの。

今日のお経を終えたあとだからこそ、

ふと睡魔におそわれがちな私でもあるのです。

目に浮かびます

摩天楼と青い空に抱かれる揺りかごに…

抱かれているように…。

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しばらく私の代理で、

ここに座っていなさい、

瞑想するネコよ…和尚のひとりごとでした。

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