西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと ”恩への修行”

今日は本格的な雨となりましたが、

今週は明け方の朝日、

美しいオレンジ色で目覚め、

日中は気温上昇と差しこむ日差し、

ときおり通りすぎ行く風が木々の緑をはこび、

心を清涼感で包みこんでくれるような日中もございました。

そのような今週のある日、

参道の木陰を通ってお参りされる数組のお嬢さんたち。

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明るい季節が似合う大人らしさが漂います。

お話しさせて頂いたお嬢さんは、

地元にお住まいで、

はじめてお一人でお参りに訪れて下さいました。

「よく前の道は通っていますが、こんなお寺さんがあるとは知りませんでした」

とあちらこちらを見学されながら

お話になりました。

こうして、

はじめてお参りされたときのご感想が

一番大切だと思っているのですが、

お嬢さんの

「またお参りさせていただきます」

という言葉で、

よっかたと心で思う私です。

用事をしておりましたので、

お姿をお見かけさせていただきましたみなさますべてと、

お話することはできませんでしたが、

足をはこんでいただけるお寺としてえらばれていることに、

心から感謝の日々です。

さて、

よく恩にきるといいますが、

人から受けた恩は大切なものです。

生きていくうえでも忘れてはいけないもののひとつです。

それは、

人からだけではなく、

社会すべてに恩になっているともいえるでしょう。

人はひとりでは生きてはいけないのですから、

こうして今日も生きているとは、

そこにお世話になっている人、物、存在があるということです。

ついつい忘れがちになるものですが、

目の前に見えなくとも誰かしらのおかげで、

その時間、生活を過ごすことができるのです。

恩に対して感謝、

感謝に対してできることを誰かのために。

そんな生き方ができるのであれば心は満たされ、

豊かな命をめいいっぱいつかって

生きることができると思います。

恩に報いようと、

無理してがんばる必要はありません、

その気持ちを持ちながら、

目の前の誰かのために手をさしのべてあげられるのなら、

それはりっぱな恩への修行、

あなた自身を輝かせるトレーニングとでも呼びましょうか、

恩をお返ししたいと思っておられるあなた、

そのあたりから始めてみませんか、

あとは実践あるのみですね…和尚のひとりごとでした。

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