西光寺のブログ

本日は四月八日、花祭りの朝を迎えました。

花祭りとは、ご存じの方もおられると思いますが、

仏の教えを開かれたお釈迦さまがお生まれになった日です。

日本各地のお寺さまでは、

お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、

本堂には花御堂を飾り、甘茶をご用意して荘厳いたします。

花御堂には、

お生まれになりましたお釈迦さまの姿を模した尊像を納め、

甘茶をふりかけてお参りします。

お釈迦さまがお生まれになったところは、

インドの国、

ルンビニーとよばれた花畑、

そして誕生された瞬間、

天より竜神が香水をふりそそいだといわれており、

その様子を表現されたのが花御堂といわれております。

西光寺でも古来より花御堂を飾って、

お祝いの一日を過ごしております。

もちろん、

昔の時代とくらべますとお参りの人も少なくなりましたが、

まだまだ仏教行事のひとつとして、

いまも続けておられるお寺さまが

みなさまのお近くにもおありだと思います。

普段、

ご縁のないお近くのお寺さまにお参りする機会は、

あまりないと思いますが、

花祭りをご縁として

お寺にお祀りされておられます仏さまと結びつきを作ってみることも、

あなたの人生を豊かにしてくれるかもしれません。

お釈迦さまがお生まれになったときに発せられたお言葉、

『天上天下唯我独尊』

このお言葉の真理は、

この世において…

われがいちばん尊い存在であるといわれておりますが、

御釈迦さまのお言葉です、

御釈迦さまが

この世ではいちばん偉いのだということではなく、

私の解釈は、

この世に生まれた

命あるものたちすべてが尊いという意味であると

信じております。

あなたも私も尊い存在、

あなたも仏、

私も仏、

そのような真理の種をもって誕生し、

生きて生きて生きて花を咲かせる、

そのようなお言葉であると信じております。

この教えは、

今日に限らず日々心に刻んで生きていく本来あるべき姿、

人として正しい生き方であると思います。

今日もいただいた命、

明日もいただけた命、

その命を尊きものと互いにわかりあえた瞬間、

“生きていてよかった”

生きる喜びを感じるのではないでしょうか。

いまも生花を飾って荘厳しております

西光寺の花御堂も江戸時代後期に新調、

もう、２００年近く使わせていただいております。

一輪一輪の花の命、

そのありがたさも心において、

今日一日を感謝で過ごしていきたいと思います。

みなさまも尊い命に生かされている今日に感謝、

良いお時間をお過ごし下さい。南無阿弥陀仏。合掌