西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “サンタさんの存在”

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私の住んでいる街のなかの飾りも、

ウインドウの奥にはクリスマスツリー。

小さな電飾が光っては消え、

静かな空気をつくりだしています。

お家によっては外観を電飾で飾り、

目を楽しませてくれる季節、

のんびりとした時間と平和な景色が広がっております。

昔、娘が小さかった頃、

“なぜ、うちでは外の電飾が飾れないのか?”

と質問をうけたときがありました。

まあ、うちはお寺だからと答えましたが、

電飾、

イルミネーションがクリスマスとイコールではないだろうと、

極楽浄土の煌めきを表す明かりとして、

小さな電飾を用意してお寺に飾ったこともありました。

お祭り騒ぎとか、

盛りあがるとか、

本来は、そんな夜ではなくて、

イエスキリストの誕生を静かに祝い、

神に捧げる誠の時間を

教会で過ごすことが信者さまにとってあるべき時間です。

他宗教を受け容れる日本人にとっては、

いいところを解釈して

一大イベントのように過ごしておられますが、

まあ、

それも日本人らしさといえばそのようになるのでしょうか。

仏教から見ると、

お釈迦さまがお生まれになった四月八日、

なにごともなかったように過ぎていく現実。

そのあたりを考えても仏教離れが進んでいく今日この頃、

一年を通して

一番明確に感じてしまう十二月でもあります。

仏さまからの贈り物、

それぞれの命を誕生と同時に得てどう生きるか…。

他人から贈られたプレゼントは喜びとなり、感謝の心を生みます。

その喜びと感謝を思う心を贈って下さった仏さまに、

一年の最後くらい、

感謝の実践、

修行を勤めていただきたいものですね、

あなたにもできる…お墓参りという善行の修行を…。

これが修行、

あれはちがうとかではなくて、

あなたなりに解釈していただいても大丈夫。

できるなら修行というものが楽しく解釈できますように。

まもなく、

みなさまのところにもサンタさんが訪れて、

そっと贈り物をとどけてくれるでしょうか。

私は、

昨日も今日も、

今日も生きているという『命』をいただけただけで幸せです。

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あなたも一年365日、

毎日、

命の贈り物をいただけることに感謝して

過ごすことができたのであれば、

あなたのサンタクロースは、

十二月に限らず、

毎日

贈り物をとどけて下さる存在になるかもしれませんよ…和尚のひとりごとでした。

コメント

  • 音波
    2018年12月24日 2:10 PM

    私達は毎日生き物の命を頂き生きていますね
    美味しい食事が準備出来た時にも感謝をします。
    自分の心が寂しい時、空は青く美しくても、花が綺麗に咲き乱れていても自分は枯れてしまいそうです

  • saikouji
    2018年12月24日 5:07 PM

    音波さん、
    ひとりごとへのコメントをありがとうございます。
    また、
    私の日々の思いを覗いていただいてありがとうございます。

    確かに、
    人は喜びひとつで街の気色が明るく変わり、
    また悲しさや虚しさに、
    明るく見えた同じ景色なのに
    灰色に見えてしまうことがあります。

    でも、
    人は生きていかないと明るい出来事にさえ
    巡りあえることもありません。

    枯れてしまいそうなあなたに
    潤いを贈るサンタクロース、
    サンタさんにもいろいろあって、
    自分自身が望んだ希望通りのサンタさんなら、
    ひとときの明るさが生まれ、
    また明日の景色を見てみたいという心が生まれます。

    どうか、
    そんな音波さんが求めていた
    サンタクロースに出会えることを
    お祈りいたしておりますよ。

    私に明るさと潤いを授けてくれるプレゼント、
    きっと、
    そんな瞬間が訪れますよ。

    ここにひとり、
    その応援団がおります、
    がんばる必要はありません、
    あなたらしく生きて下さいね。

    私が潤いの雨、
    応援の恵みをここから冬の風に乗せて
    贈りますからね。

    しっかり受けとめてくださいね。

    和尚