西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “この季節を思い還りました”

流れゆく川面も凍りつく寒い朝を迎えて、

冬らしい季節を

楽しむ景色がこの周辺にも広がっております。

もともとは雪とのご縁も遠い遠州地方、

私が生まれ育った

関西の湖国とは冬景色もちがいます。

一面に広がる

白い田圃の風景が遠くまでつながり、

そのあいだにはさまれた道を車が行き交います。

真っ白に着飾った

山々のうえから吹きおろしてくる風の強い日は、

舞いあがった

雪の結晶がお日さまの光に煌めきながら

頬をなで、

軽く挨拶をしてくれる時間が流れております。

一晩で積もった雪のなかを歩きながら

駅へと向かう、

いま思えば

私の記憶に残る大切な故郷の時間でもあります。

小学校、中学校、高等学校には、

それぞれの教室にストーブが置いてあり、

その日の当番、

日直になりますと、

所定の場所からクラス用の灯油をはこび、

最初に

マッチでストーブを点火することに

なっておりました。

私たちに火をつける役割を与えてくれていた、

のんびりとしていた時代でした。

中学、高校ともなりますと、

お弁当をストーブのまわりに置いて

よく温めたものです。

いま、

こんなことをしなくてもお弁当箱が進化して、

時間が過ぎても

温かさを維持する保温機能が向上して、

私たちのやり方なんてもう古代文明、

化石のようなものです。

でも、

休み時間になりますと

ストーブのまわりでは同級生たちが集まり

話しの花が咲いて、

暖房の暖かさ以上に心と心のつながり、

青春時代の友との温かさを生んでくれた、

いい時代でもありました。

きっと、

いまは卒業した

それぞれの母校もストーブからエアコン管理に

取って代わっていると思いますが、

昔は昔、

あたりまえだった学校の過ごし方のなかに、

それなりに良さがあったものなのです。

「ザザっ」

と屋根のうえに積もった雪がスベり落ちる音、

お日さまの日射しでとけ始めた雪が水滴となり、

音をたてながら

跳ねる小さな小さな雪解け水の水たまり。

集団登校、

積もったときなど自然とはじまる雪合戦、

自然は私たちの遊び友だちであり、

冬の季節を教えてくれた先生でした。

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いまこうして、

雪の無いガラスの向こうの世界を見ておりますと、

ふと

そんな懐かしい記憶がよみがってきた私です。

今年の故郷は、

何回…雪化粧をするだろうか、

いいものです、

思い出の故郷があるって。

私の耳には、

そんな故郷の音と、

雪の季節がかもしだしてくれた

自然の一コマがかさなって聞こえていました、

もちろん少年の心に還っていましたよ、

いまこのひとときだけはね。

でも

こんな少年の心は無くしたくはないよね、

あなただって…

『もちろん』

と聞こえてきましたよ…和尚のひとりごとでした。

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