西光寺
時宗 東福山 西光寺
時宗 東福山 西光寺

Saikouji Blog

和尚のひとりごと “お寺を変えていく…アイデアのはじまりはそこからなのです”

よいお天気に恵まれました日曜日、

ゆったりとした

時間が過ぎていきます。

午前中の時間を終えて、

時計の針は午後を刻んでおります。

浜松市のお宅までご法事にでかけ、

そのひととおりのお経を終えて静かな本堂です。

ただし、

いつものように

占いの先生が来られておりますので、

悩み多き

ひとたちが予約をいれながら

足をはこばれております。

彷徨ういま、

たしかな答と導きがほしいと、

笑顔につつまれながら

真剣に相談をされているようです。

生きるとは苦しくて、

辛いこともたくさんありますから、

暗闇にもがくこともあるでしょう。

行き先が定まらぬ我が人生に、

一灯の明かりを求めて

縋るひとたちの背中に幸あれと願う私です。

最初から占いを目的にされている人たちと、

縁結びのお参りに

訪れてくださるみなさんとの陰が重なりながら、

今日も

みなさんのこころのより所として

えらばれていることに、

感謝でいっぱいです。

IMG_8771

さて、

昨日のご法事のおりにも、

集まられたご親戚にお檀家さまが…

『ここは普通のお寺ではありませんので』

と笑顔で話されておりました。

本来、

お寺が担う役割はいったいなにか?

それを見つけるため、

試行錯誤しながら

だれもが来やすくて

気兼ねないお寺をつくりあげてきました形が、

いま目の前にひろがる

西光寺の風景なのです。

ところで、

お檀家さんたちの本音からいえば、

この景色に

どんな言葉が返ってくるでしょうか。

いまのところ、

驚きのほうが勝っていて、

目を丸く

されているのかもしれません。

そりゃ…近所にありませんからね、

こんなお寺。

でも、

夜のお墓、

暗くて寂しい境内に、

建物は、

黄色、緑色、青色、赤色、ピンク色、

カラフルに染まっている賑やかさ。

眠りにつく御霊も明るくなれるでしょうか。

昼間は、

お檀家さま以外のみなさまで栄え、

夜は、

美しく光り輝いている聖域。

もしも、

『なぜこんなことを?』

と訪ねられたなら、

笑顔で応えましょう、

『わたしが楽しいからですよ』

とね。

まずは、

わたしがわたしのお寺を楽しくならないとね。

世のなかの和尚さまたち、

お寺を変えていく…

アイデアのはじまりはそこからなのですよ…和尚のひとりごとでした。

コメント

和尚のひとりごと “お寺を変えていく…アイデアのはじまりはそこからなのです”のご感想やコメントをお寄せください。