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時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “おにいさん…ピンク色の私をたべて”

新しい

七日間がはじまりました。

お天気は上々、

曇り空でありますが、

その隙間から射しこむ

お日さまの存在がとてもありがたく

感じる月曜日です。

このあと訪れます

潤いの季節を通りすぎますと、

このお日さまも輝きを増して、

一年ぶりに

夏の青空が帰ってくるのでしょう。

そのときは、

きっと、

“暑い暑い”といいながら、

早く雲のなかに隠れてと思ってしまうのが、

私たち、

大地に生かせていただいております

人間の存在なのかもしれません。

耳を澄ませても、

空を飛ぶ鳥たちからも、

風来坊の野良猫からも、

そんな愚痴は、

聞こえてきませんものね。

暑いときは暑い、

だって夏じゃない…。

その言葉を支度して、

来たる暑さに対処しようと思います。

さて、

そんなことを

したためております私、

ひさしぶりに

スターバックスコーヒーに来ております。

お寺も落ちつきますが、

ここも、

なんとなく落ちつきます。

ひとりで

パソコンのキーボードを打ちこみながら、

coffeeの香りにつつまれ、

ときには、

甘いケーキに誘惑されて、

おにいさん…私をたべて…と。

素直な私は、

はい、

そのやわらかくて

なめらかなあなたをいただきますと、

注文をしてしまうのです。

それもまた、

一週間のはじまりであります

月曜日に似合う、

私の背中姿だと思うんです。

先日、

映画を見てまいりました、

もちろん、

いつものようにおひとりで。

トップガンに登場する

音と速さの景色が、

迫力ある映像として

スクリーンに映しだされて、

あっという間の上映時間…二時間でした。

内容は、

詳しく語れませんが、

最新式を求める時代にあっても、

いざとなれば使えないオンボロでも、

そんな

過去の遺物の意地が発揮されて

役にたつことがあるのだと。

そして、

ひとも、

若ければいいさということではなくて、

年齢を重ねれば重ねるほど

味わいが生まれ、

若いときだからこそ叶わない思いでも、

ずっと無くさず

持ちつづけていたなら

天使が微笑み

叶えることができる…

私たち…世代への応援歌のような

作品でありました。

『よし、六十代の楽しみはこれからだ』

と気持ちよく

前を向いて歩いて行ける清々しさに

今日もつつまれて、

私はここにいます。

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おにいさん、

ピンク色の私をたべてという声に応えながら、

『わかったよ、やさしく食べてあげるね』

…とね…和尚のひとりごとでした。

 

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