西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “下村さんなら文章が素晴らしいから”

『生きる選択のはじまり』    光阿弥

 

手元の原稿をしたためておりますいまは、

季節も梅雨空を迎え、

この街も

天からの潤いに輝いております。

もう少しすれば、

南の海から夏の煌めきが訪れ、

半袖と素肌が似合うシーズンが、

この街をつつみこむことでしょう。

はや六十歳を過ぎて、

昨年は初孫にも恵まれ、

時間の流れを感じている私。

この街に待っているひとたちがいるからと、

高校生の時に行こうときめて、

そのあと二十代の若者は、

未来に希望をもち、

右も左もわからない街の駅に降りて、

遠く故郷、

琵琶湖の波音から太平洋の波音へと。

その最初の一歩目を刻んだときより、

もうそろそろ

四十年近くになります。

ひとりで空を見あげておりますと、

“思えば遠くへ来たもんだ 故郷離れて四十年目”

という歌のフレーズに、

私を重ねた

数字が青空に浮かんできます。

ただ面倒だからという

生き方を選択していたなら、

いまの私は無いでしょうし、

保護司というお役をお受けする前に、

その候補者として

名前があがることも無かったでしょう。

いまの私があるのは、

もうひとつの選択をえらんだおかげ。

それは、

待っているだけでは…

なにもつかめないということ。

自分が求めるものがそこにあるのなら、

その世界に飛びこんでいこう。

それがひとのためになることなら、

よろこんで

汗を流そうという道を…

歩んできたから…かなと思います。

小中高のPTA役員も二十年を数え、

その間、

私にとって推されてつとめた

会長も八年間の財産。

磐田青年会議所での十年間、

深夜まで話し合い、

まちづくりに邁進したことも経験値となり、

人脈をひろげるきっかけに。

そして、

いまでは、

長くボランティアとして参加しております、

毎年磐田市で開催の大きなイベント、

『磐田大祭り 遠州大名行列』の指導責任者と

総合監督を任される信頼を得て。

ひとそれぞれ、

平等に与えられた一度きりの人生は、

その生き方ひとつと、

その都度

選択する道ひとつで、

その先には、

無限の可能性を秘めております。

そして、

そんな私だからこそ、

保護司という

またひとつ信頼の証を与えてもらい、

いまに至ります。

私の人生、

まだまだ終わりではありません。

これからも

私らしく生きながら人脈をひろげ、

きっと、

その視線の先は、

静岡県を越えた向こう側まで見ていて、

もっともっと楽しく、

一度きりの人生を歩もうと、

そこに待っている

“なにか”をさがす私でありたいと思います。

ひとつのお寺の住職、

そんな小さく

せまい世界で終わりたくは…

ありませんからね。

経験値をあげる修行は、

だれもがこれからなのです。

みなさまも

仕事や年齢で答をだされるのではなくて、

いまも継続中、

経験値と価値を高める

『私』であってほしいですね。

やっぱり

彷徨ってしまいそうだからと…

たちどまる前に、

まずは、

まだ見ぬ向こうの景色を

見にいきたくなりませんのか?

それもまた生きる選択のはじまり…

そのひとつなのです。

思えば遠くへ来たもんだ ここまで一人で来たけれど

思えば遠くへ来たもんだ この先どこまでゆくのやら

 

 

今年発行されます

南磐田地区保護司会の広報紙、

掲載を依頼されました

私の原稿をひとあしお先にオープンにいたします。

『下村さんなら文章が素晴らしいから』…と、

保護司のお仲間、

ある方から広報委員会への推薦があり

私にとって広報紙二度目の掲載、

その機会をいただきました。

保護司会の広報紙、

でも、

まったく保護司の活動内容とは

関係ないことを書いてしまう…

それが私らしさです。

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火曜日の午前中、

静かなスタバには、

私のパソコン…

キーボードの音が響きます…和尚のひとりごとでした。

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