西光寺
時宗 東福山 西光寺
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Saikouji Blog

和尚のひとりごと “夕日に染まる時間までは”

晴れから曇り、

曇りから雨、

雨から曇りで、

曇りから晴れ。

朝からお天気も

ひとまわりを終えたようで、

気温も上昇中でしょうか。

今日の磐田市は、

四月に市内工事現場から、

地中より発見されました

不発弾を処理する日ということで、

午前八時から周辺の道路も閉鎖、

危険範囲に

お住まいのみなさまも避難を完了、

午前九時から

処理の作業がおこなわれました。

開始三十分後には、

無事に終了。

作業中、

雨が降っていたのも戦争の悲惨さと、

いまも世界の何処かで

終わらない戦争がつづいている悲しみを…

表す涙の潤いだったのでしょうか。

八十年近く前、

たしかに戦争の真っ只中にあり、

戦争で戦死されました

軍人のみなさまと同じ、

この街でもたくさんのひとたちが、

その命を散らして

生きる自由を奪われていきました。

この時代、

いまを生きる私たちは、

平和であるからこそ、

ときどきは、

そんなふりかえりが大切なんだと、

普段は、

気まぐれの空が教えてくれたのでしょう。

そして、

処理が完了した青空にお日さまを浮かべて、

今度は、

平和の訪れを表してくれたんだと思います。

そんな時間につつまれておりますと、

通りすぎていくそよ風にも、

うれしくなり、

本堂に響きわたる

平和のミュージックに

心も癒される感じがいたします。

平和をはこぶ風よ、

日本列島を駆けめぐり、

悲しい人に安らぎを贈りとどけておくれ。

そして、

もしも、もしも、

あなたの周りで淋しいだれかがいたなら、

そっと笑顔をさしあげて下さい。

そんな思いで境内を眺めておりましたら、

“平和のありがたさを伝える日曜日があってもいいさ”

と境内では、

鳩たちがひと休みしております。

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追いはらうものもなく、

いまの命を楽しむように。

鳥は鳥の良さがあって、

またいっしょにいる仲間たちが…

いいんだな。

人もかくありたいと教えてくれました。

さてさて、

わたしは、

どちらに笑顔をとどけましょうかね。

とりあえず、

訪れて下さるみなさんには、

微笑みながらお迎えをいたしましょう。

平和の陽射しに導かれ、

『それでいいよ』

と風に誘われ訪れるみなさまを。

このあと

夕日に染まる時間までは…和尚のひとりごとでした。

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