西光寺のブログ

二月の寒さも峠を越えて、

ふたたび、

暦の春の陽射しがもどってまいりました。

首都圏など東北地方では、

大雪に見舞われましたが、

徐々に春へと

移ろっていくことでしょう。

風は、

冷たさをはこんでおりますが、

その風にゆれている木々の枝には、

蕾たちが寄り添いながら、

まだかまだかと

話し合いをはじめているようです。

さて、

そろそろこの街でも

受験生の姿を目にする頃でしょうか。

高校入試に臨む

中学生たちの姿を見つけますと、

ああ、

これも季節の風物詩だなと思います。

大学入試は、

推薦ならすでに終わって、

この街を離れる準備を

はじめておられる高校生たちも

たくさんおられることでしょう。

故郷を離れていく人、

地元から通ってステージをあげていく人。

それぞれの道はちがえど、

この街の景色は、

遠くになっても

忘れないでほしいと思います。

また、

ここに残り

近くに感じることができるなら、

もっともっと

いいところを再発見して、

わが街を誇り、

将来、

旅立っていくときの力にしてくれたなら、

どこで住もうと、

どこで励もうと、

その思いは、

あなたのささえとなり、

進むべき道を照らし

教えてくれることでしょう。

そして、

新たな旅を迎えるひとたちに、

春の装いが足下を飾る日も、

まもなくでしょう。

二月、

三月の足音は清かに訪れて、

桜咲くあなたの瞬間に輝く、

努力が報われる

はじまりの時間であれと…

祈っている私です。

青空は高く、

流れる雲たちも

この瞬間のあなたを応援していますよ。

東西南北、快晴。

どこへ向かおうとも、

その目的地を目指し

帆を上げて進んでゆけと…和尚のひとりごとでした。